せくしょん 3 西原が作った曲
ことばにメロディーを付けることに興味を持ち始めたのは、小学校5、
6年生の頃だったように思う。担任の先生のご専門が音楽だったので
ある。担任の井上俊子先生は、国語から算数から理科、社会、家庭科、
体育などすべての教科を授業してくださったのだが、いちばんの専門は
音楽ということであった。
ある日突然であったように記憶しているが、音楽の授業で井上先生が
「さあ今日は作曲をやってみよう!」と、黒板に大きく「うさぎが とん
だ」と書かれた。私は手を挙げ、「ミソソソ、ミソソーがいいと思いま
す」と発表したところ、先生はそのメロディーを付けて
ミ ソ ソ ソ ミ ソ ソ
「♪うさぎが♪とんだ~♪」と歌われ、「いいね」と言ってくださった。
「そうか、いいのか!」・・・普段から授業中の態度が悪く、先生から
にらまれていた私は胸を弾ませて喜んだ・・・これが“作曲”との出会い
であった。
中学3年のとき(昭和45年/1970年)には、夏休みの宿題として、課題詩
:サトウハチロー「小さいソロバンを」に曲をつけたところ、中学校
作曲コンクールに応募され、県で、残念ながら1位ではなかった